多色印刷転写には、ロール式のスクリーン印刷機を利用したシルク転写とグラビア印刷を利用したグラビア転写があります。
シルク転写の特徴は、インクの塗膜を調整することで隠蔽性のあるデザインやインパクトの強い配色が可能になることです。
10色以上の特色を重ねて印刷することもできますし、カラー分解画像や微細文字も可能となります。
一方のグラビア転写は、グラビア印刷の特徴を活かした4色分解の写真パターンだけでなく、グラデーション表現技法などが可能です。
またアルミ蒸着とエッチング技法を組み合わせることにより、部分的にメタリックにもできます。
そもそも多色印刷転写とは、成型品に多色印刷をわずか1工程で加飾できる方法です。
カタニ産業株式会社のシルクスクリーン転写箔なら、シルク印刷された絵柄を、熱と圧力によって容器などに写します。
位置合わせが難しい多色印刷や細字の印刷も可能です。
化粧品の成分表示などの微細文字を認識性の高いものにできるのです。
具体的な方法ですが、加熱したシリコンロールによって製品に圧力を加え、転写箔の絵柄を速やかに写します。
またはロール式やアップダウン式といった方法を選択することによって、さまざまな形の成型品に加飾が可能です。
シルクスクリーン印刷とホットスタンプが1度でできるタイプなら、箔押しと同様な蒸着表現ができ、高級感のある仕上がりです。
また、樹脂だけでなくガラス用もあり、金属容器の塗装面上にも利用できます。